冷えや体のだるさ、不眠、月経痛…病気ではないのに“なんとなく不調”がずっと続いているのは、栄養不足かも?そんなキャッチフレーズに惹かれて購入した『おいしく食べて、体ととのう まいにちの栄養学(あこ著)』が40代の不調改善にぴったりでした!しかも、女性の美と健康に必要な栄養素や不調別におすすめの食品などがわかるので、1冊あるととっても便利♡今回は、読んだ感想やおすすめポイント、3ヶ月間実践した効果などをご紹介します。
病気ではないけど不調が止まらない40代

冷えや慢性的な疲労感、眠りが浅い、眠れない、夜間頻尿、胃もたれ、イライラしてヒステリックに怒ってしまう、抜け毛が増える、肌トラブル…病気ではないけどさまざまな不調を抱えている私。
さらに、月経前はPMSで心身ともに不調になるし、これから迎える更年期も不安。季節の変わり目もストレスを受けやすく、体調を崩しがち…。
それに加えて、胃が弱いのも悩み。35歳の時に受けた健康診断でピロリ菌が見つかって除去したものの、なかなか胃の調子がもどらないんですよね。
胃カメラ検査は毎年受けていますが、萎縮性胃炎と逆流性食道炎はみられるものの、すぐに癌になるような深刻なものではないそう。それでも、しょっちゅう胃が痛くなったり胃もたれがしたりと、数年悩んでいます。

コーヒーをはじめ、カフェイン飲料もお酒もやめたし、脂っこい食事も避けているのに改善しない私の胃。
食べると胃が痛くなるかも…と思うと、食事が楽しめないんです。
一か月のうち絶好調な日が少なすぎて、このまま一生こんな調子なのかな…と思っていた時に見つけたのが、あこさんの『おいしく食べて、体ととのう まいにちの栄養学』でした。
あこ著『おいしく食べて、体ととのう まいにちの栄養学』


女性のための栄養学を研究し、体調不良のお悩みを食事で改善してきた管理栄養士のあこさん。
『おいしく食べて、体ととのう まいにちの栄養学』は、そんなあこさんが、「何となく不調」に悩んでいる人に知ってもらいたい、栄養知識と食事法を凝縮したバイブルです。



YouTubeもされていますよ~
本の構成は以下のようになっていて、栄養不足で不調続きだったあこさんの経験をもとにたどり着いた「健康の定義」について書かれた第1章から、SNSであふれる健康ネタを栄養学的な面から解説した第6章までの構成。
さらに炭水化物やタンパク質、ビタミン、ミネラルなど、栄養の知識が学べる付録ページがついています。
<本の構成>
- 第1章 おいしく食べる、楽しく食べる ―元気な心と体のつくり方
- 第2章 女性を元気にする栄養学 ―ゆらぎは栄養で解決できる
- 第3章 不調別 回復の栄養学 ―体はサインを出している
- 第4章 季節の不調を上手に乗り切る野菜術 ―旬の野菜と元気な体
- 第5章 元気ときれいをつくる 1日の食習慣 ―3食がきほん
- 第6章 これっていいの? ダメなの? 食品別 上手な付き合い方
- 付録 必栄養素事典/知っておきたい栄養の基礎知識
これを読むだけで基本的な栄養についての知識がつくのはもちろん、生理や産後、更年期、閉経後など女性の一生に必要な栄養についてもわかります。
ここが良かった!


実際に読んでみたら、1日で読みきってしまったほど読みやすくて面白い!
基礎栄養学、臨床栄養学、分子栄養学、マクロビオテックを掛け合わせた、独自の食事法を提案されているのが興味深く、参考になります。
また、これまで読んできた健康(美容)本は、「小麦は腸を荒らすから絶対NG」とか、「添加物は絶対NG」など、食べてはいけないものがたくさん書かれている印象がありました。
でも、この本は著者がマクロビオテックにこだわりすぎて日常が窮屈になり、幸せではないと感じた経験から、「食べちゃダメ」ではなく、「何でも食べられる体」を目指しているところが好感度大!!
中でも、私が特に良かったと思った点はこの2つ。
- 体の不調別に足りない栄養素とおすすめ食品・レシピが書かれているため、実践しやすい。
- 女性の体に必要な栄養素についてくわしく学べる。
不調別 足りない栄養素とおすすめ食品・レシピがわかる!


例えば、慢性的な疲労感が悩みの方は、炭水化物とたんぱく質に加えて、エネルギー産生に必要なビタミンB群、鉄、マグネシウムといった栄養素が必要なのだそう。
そのため、意識的に大豆製品や魚介類を摂取することに加え、睡眠時間の確保がおすすめ…といったことがわかりやすく書かれていました。
さらに、慢性的な疲労感を解消するために必要な栄養素が入ったおすすめの食材やレシピが書かれているので、スーパーに行って購入すれば、次の食事から取り入れることもできますよ。



おすすめ食材は「ほたて」でしたが…数年食べていなかったことに気づきました。
料理しやすい食品ばかり選んでしまう方にもおすすめ!
女性の一生に必要な栄養素が学べる


生理前になると食欲が止まらなくて、我慢すればするほどその反動でドカ食いしてしまう…。そして食べてしまった結果、かなり落ち込む。
女性ならこんな経験はきっとあるはず。
また、生理痛に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
なんとなく鉄が必要ということはわかっていましたが、じつは月経期は鉄以外にも糖質・タンパク質・亜鉛・マグネシウム・ビタミンA・Eが必要なのだそう。
これらの栄養素が不足しているから、生理前や生理中の不調が起きやすくなると書かれていて、腑に落ちました。
また、閉経後に向けての栄養の取り方なども学べるので、女性である以上知っておいた方がいい知識を得られたこともうれしいポイント♡
シミシワなどの肌悩みや髪のパサつき・抜け毛、ダイエット…女性なら気になるであろう美容に関しても、食事からアプローチできる方法も書かれているのでとても参考になりますよ。
自分に足りない栄養素を摂ったら不調が改善してきた!


この本を最初から最後まで読んで気づいたのは、圧倒的たんぱく質不足であること。
それに加え、鉄・亜鉛・マグネシウムも足りていないことに気づきました。



炭水化物中心の食生活で栄養が足りていない状態に…
また本を読んだことで、胃は筋肉でできているため、タンパク質やエネルギーが不足している人は上手く機能しないということもわかり、長年の悩みである胃の不調改善にも希望が見えました。
(じつは今年の健康診断(血液検査)の結果も照らし合わせてみましたが、やはりたんぱく質が不足していました。)
不調だらけの私は、「主食と主菜を必ず揃える」「タンパク質を片手分食べる」といった、基本的なことから実践して、亜鉛やマグネシウム、鉄を含んだ食品を取り入れるようにしていったら、みるみる不調が改善…とはいきませんが、何となく不調を感じる日が減っていっている気がします。
また、ずっと「運動は無理…」と思っていましたが、「テニス教室に通ってみよう!」と前向きな気持ちになれたことも自分にとっては大進歩。
この本を買ってまだ3ヶ月ほどしかたっていませんが、着実に体がラクになってきていることを実感しています。
病気ではないけれど不調が続いている人におすすめ!


今回は『おいしく食べて、体ととのう まいにちの栄養学(あこ著)』を読んだ感想やおすすめポイント、3ヶ月間実践した効果などをご紹介しました。
じつはこの本を読むまで、昼食をかなりおろそかにしていました。特に子供が産まれてからの昼食は、納豆ご飯に朝食の残りやお弁当の残りをプラスした、「育児や仕事の合間に時間をかけず空腹だけを満たすもの」でした。
さらに、野菜はたくさん食べていた(つもりだった)ものの、ミネラルが取れる食品は摂っていなかったことも判明。
そんな偏った昼食を何十年も続けていたのだから、栄養不足で体調も悪くなるわけです…。
私のように、冷えや慢性的な疲労感、イライラが止まらないなど、病気ではないのに“なんとなく不調”がずっと続いている方は、栄養不足かもしれません。
『おいしく食べて、体ととのう まいにちの栄養学』は、女性に必要な栄養素や不調を改善するために取るべき栄養素・食品がわかるのでとてもおすすめです♡